ケンケンの夢飛行

シッペイです。性別-男。特徴-食いしん坊。趣味-街めぐり、スポーツ観戦。誕生日1月20日。友達のジュビロ君。仕事は市やチームのPR☺

地球遺産の旅「マルタ共和国」❶

イタリア、シチリア島の先、地中海に浮かぶ島「マルタ共和国」首都「バレッタ」を初め2つの世界遺産を巡ります。

古き都イムジーナとラバ、静寂の街を彩るのは聖パウロの街、紀元前3,000年以上の歴史を持つ土石神殿群、石灰岩が生活と文化を育む。そして珊瑚礁が生える島から、今回は地中海文明発祥の地、マルタの大いなる遺産とそこに生きる素晴らしい人々の姿を伝えます。

「聖なる要塞都市、マルタの古代浪漫」

バレッタ市街1980年世界遺産に登録。

古くから地中海の「臍」と呼ばれ数多の歴史が刻まれてきた島々、マルタ共和国

首都バレッタは16世紀なかば日本🇯🇵では織田信長の時代に堅牢な城塞都市として築かれた。

セングレア砦、岬の先に建つ監視塔は戦乱の世を偲ばせ「監視塔ヴェデット」

様々な民族が往来する大海原に向け目👀を見開き、耳👂を研ぎ澄ませていた。

この島はキリスト教最後の砦です。

1565年グレート・シーズ

(大包囲戦)地中海の覇権を握り始めていたイスラムオスマン帝国、その4万の大軍を迎え撃ったグレート・シーズの舞台はここマルタ。

当時、島の統治を任されていたのは、およそ700人の聖ヨハネ騎士団、彼等は援軍が到着するまでの3ヶ月間、9000人の島民と共に島を守りぬき、そしてトルコ軍は撤退、グレート・シーズの勝利でキリスト教の世界が死守された。

戦いを仕切ったのは聖ヨハネ騎士団の団長ジャン・パリソ・ド・ラ・バレットであった。

グレート・シーズの翌年から城塞都市の建設が始まり、街は団長の名をとって「バレッタ」と名付けられた。

バレッタの入口「ビクトリアゲート」建築資材は島で切り出される石灰岩、蜂蜜のような色合いから「ハニーストーン」と呼ばれている。

 

城塞都市として徹底的に計画されたバレッタ、通りは碁盤の目のように縦、横、全て海に向って一直線に延びている。

段差の低い階段は馬🐴での通行に配慮し、いずれもが迅速に敵を海岸で向かえ撃ち、島への上陸を許さぬ為の仕組み。

20年掛かりで建設された城塞都市バレッタ。高台に広がる中心部、メインストリートここでは城塞都市ならではの特別な仕組みを見せてもらった。500年前の地下トンネル、壁面に伸びるのは街路樹の根、当時の姿をそのまま留めたまま、トンネルは延々と続き、所々に造られた空間は市民の避難所、第二次世界大戦ではドイツの空爆に耐え、多くの命を救っている。

四方八方へと延びるトンネルは甲冑を身に纏った兵士も楽々と通れる広さで、ここには大いなる戦略が秘められている。

出口の一つが街外れの壁面の洞窟、騎士団はここに隠していた舟で敵の背後に廻り込み敵を撃退した。