聖エルモ砦
聖ヨハネ騎士団の訓練風景を再現した「イン・ガーディア」武器も装束も当時の物が使われている。
毅然としてキリスト教世界を守ったその栄光。今もマルタの誇りです。
「騎士団長の宮殿(現大統領府)」
歴代の騎士団長が暮らした壮麗な宮殿、ここは騎士団にとって軍事面でも重要な拠点でもありました。
武器庫には6,000点を優に超える豊富な戦いの装備が残されている。
団員はそのほとんどがヨーロッパ各国の有力な貴族の次男や三男でした。
騎士団の甲冑・トルコ軍の甲冑
当時、キリスト教を守る聖ヨハネ騎士団に加わる事は大変な名誉であり彼等のもとには家の、そして国の威信を賭け莫大な支援が颯爽。その為騎士団は常に最新鋭の装備を整えていた。
豊かな財力、それがオスマントルコの大軍を打ち破った一番の要因です。
宮殿最大の見どころは長さ62mの武器庫の回廊、床にイタリア産の鮮やかな大理石が用いられ、隅々まで装飾が施された絢爛たる通路には壮大な権力を誇っていた歴代の団長達の肖像画が飾られている。
かって団長の玉座が置かれていた大会議室、その壁には12枚にも及ぶ大包囲戦のレリーフ画が飾られている。
各国の賓客を迎える大使の間(赤の間)後の時代、イギリスの女王も招かれた風格溢れる部屋です。
豪華なタペストリーも又、壮大な騎士団の栄華を偲ばせています。
(審議の間)(タペストリーの間)
ゴブラン織りのタペストリー
その財力は惜しみ無く街造りにも投じられました。
騎士団施療院
ヴレッタの施療院、16世紀ヨーロッパで最高水準の医療を誇ったこの病院は騎士団の成り立ちを物語る。
155mの世界一長い病室
元々、聖ヨハネ騎士団は12世紀のイスラエルで巡礼者の医療を手掛ける為に設けられた医師達の集まりでした。
傷付いた者達に優しく手を差し延べる事が本来の使命としての騎士団の姿であった。