リミニから内陸へ足を延ばし、世界で5番目に小さい国、サンマリノ共和国へと向います。
イタリアとの国境を示す印。
4世紀初頭ローマ皇帝によるキリスト教迫害を逃れる為、マリーノと言う集団?が、この地に立てこもり、信徒を集め共同体を造ったのが建国の始まり、と言われている。
1862年にイタリアとの善隣友好条約を結び、近代国家としての主権と独立を確立した。
面積わずか61平方キロメートル、人口27,000人が住んでいる。
麓の町から海抜750mにある首都サンマリノ市までロープウェイで行くことができる。
リベルタ広場には議会が行われる庁舎がある。
19世紀に建てられたネオ・ゴシック様式の建物。
サンマリノ共和国の建国の祖であるサン・マリノの銅像が飾られている。
サン・マリノには3つの要塞がある。
ロッカ・クアイタは最も古く、最も大きな要塞である。11世紀に建てられた物で、当時は火の見櫓として、又、キタアノ山に住んでいた民族の住処として使われていた。
2つ目のチェスタの塔はキタアノ山の頂上に建てられた。要塞の中で最も高い海抜775mに位置する。
3つ目の要塞、ロッカ・モンターレは13世紀に起きた「マラ・セッサ家」との争いで重要な役割を果たした。
サン・マリノは珍しい切手とコインが作られることで有名。
切手やコインは世界的にも有名でお土産等としても貴重な財源ともなっている。
旅を続けます。
リミニ近くの山間部にF-1のモーターバイク版とも言われている、モト・グランプリのサンタ・モニカ・サーキットがある。
街道からサーキット入口迄の道の名前が「加藤大治郎」通りと名付けられている。
2003年4月20日鈴鹿グランプリで事故に遭い帰らぬ人となった。道路の中央分離帯には彼の年齢と同じ26本のサクラの木が植えられている。
リミニから30分「ペーザロ」に到着。
アドリア海の美しいビーチが有り、リゾート地として栄えています。
市庁舎の有る「ポポロ広場」17世紀に造られた竜のオトシゴとギリシャ神話のトリトンシンドーの大きな噴水が目を引く。
現在県庁舎として使われている公爵の館は15〜16世紀にかけて造られた。
又、ペーザロはオペラの街としてもよく知られている。
イタリア・オペラの偉大なる作曲家「ロッシーニ」の産まれた街でもある。
彼の生家は今も博物館として残されている。
18歳でオペラ作曲家としてキャリアをスタートさせたロッシーニは類を見ない豊かな感性を生かして19年の間に36に及ぶオペラを書き上げ輝かしい成功を収めた。
1882年に彼の遺産の一部を使って造られた音楽院はオペラや演奏を学ぶ800人の生徒が在籍している。
マルケ州の名物「ブロデット」は海の幸を利用した魚介スープ。マルケ州のヴェルディッキオと言う白ワインはブロデット、そして中に入っているトマト🍅にもよく合う。
ペーザロから内陸部に入った所にウルビーノと言う町がある。
2つの丘の上に発達した中心地区は14〜15世紀のルネサンス時代の都市の外観を今も残している。
カフェやレストランが建ち並ぶレピュブリック広場から坂の上に延びる通りが「ラファエロ」通り
ルネサンス時代が生んだ天才画家「ラファエロ」の名を冠した通り。
通りにはラファエロの生家が現存している。
建物は15世紀のもので、今は中を見学できるようになっている。
絵の具を作っていた石の台
列車の旅は終点「アンコーナ」に向います。
ボローニャより約3時間
アンコーナに到着。
貨物船はもとよりギリシャや地中海地方のフェリーや客船の基地にもなっている。
名前はギリシャ語で「肘」と言う意味を持つ「アンコ」?!に由来する。
コーネロ山が海に突き出た肘のように見える事からその名前が付けられた。?
聖チリーアコ聖堂周囲は宗教建築が並ぶ古い町並みの旧市街が広がっていて港町の顔から一線を画す様な様相を見せる。
アンコーナを南に下ったコーネロ山の反対側には起伏に富んだ美しい海岸線が広がり、標高572mのコーネロ山の州立公園が広がっている。
手つかずの自然が残る美しいビーチが見えます。