トランシルバニアの古都「シビウ」ここは12世紀にトランシルバニアに入植してきたドイツ人達が創り上げてきた街です。
その為「ゲルマン・シュタット」というドイツ名が有ります。
革命前にはチャウセスクの息子が市長だった為、強い緊迫感が漲っていました。
街の中心部には東方正教会の大聖堂が有ります。
古都「シビウ」の街並みは中世の雰囲気を色濃く残しています。
トランシルバニアを日常的に楽しんでいるのは「コウノ鳥」でしょう!
人間にとっては激動の出来事も鳥にとっては外界の出来事に過ぎませんから!
長期間に亘る圧政と革命をくぐり抜けルーマニアは民主主義国家として新たな道を歩んでいます。
今はまだ経済的困難に苦しんでいますが、この豊かな国土はいずれ人々に大きな富をもたらす事になるでしょう。
「ビエルタン」もかってドイツ系の人々が創り上げた村です。しかし、ほとんどの若者はこの小さな村を離れ都会に出るようになってしまいました。
1989年に600人程度いた村人は革命後の数年間で更に激減、今、ビエルタンは絶滅の危機に瀕しています。
このひなびた美しい村「ビエルタン」は1993年世界遺産に認定されました。
その大きな理由となったのが、小高い丘の上に建つ大聖堂です。
後期ゴシック様式にルネッサンス様式を加えた建築で15世紀末から16世紀初めにかけて建てられました。
その後、防壁等が増築され
要塞としても利用されるようになりました。
豊かな森に囲まれたトランシルバニアは工芸品作りも盛んで特に木彫り細工が有名です。
シギショアラの街が近づいてきました。この地方で最も魅力的な街の一つです。
シルナナバール川のほとりに広がり、周囲は森に囲まれています。中世の街並みを美しく残す街としてドイツの「ニュルンベルク」や「ローテンブルク」にも匹敵すると言われています。
最後にもう一度、山岳地帯に戻りましょう!
ホルト川の下流にある、この村にはトランシルバニア屈指の保養地があります。
手前に見えるのは元大統領の「チャウセスク」の別荘だった建物です。その向こう側に見えるのは共産党員専用のホテルでしたが、今ではサナトリウムになっています。
多様な文化を持ち中世の雰囲気を色濃く残している
トランシルバニア、そこは中央ヨーロッパの伝統が生き続ける土地なのです。
今回でルーマニアの旅は終わって次回は地中海に浮かぶ島「マルタ共和国」に向かいます。