フランス北東部アルザス地方、東京都の4倍程の面積におよそ170万人が暮らしている。
最初にフランス領になったのは1648年、ドイツとの国境にあり幾度となく国が入れ替わったので、文化もそれぞれのものが残っている。
アルザス地方の玄関口、ストラスブールの街。
ストラスブールとは街道の街を意味する。
中世には交通の要衝として繁栄した。
グランディルと呼ばれる旧市街の中世の街並みは1988年世界遺産に登録された。
ストラスブール大聖堂、完成したのは15世紀。高く伸びた塔にはゴシック様式の特徴が見てとれる。
外壁がバラ色になっているのは地元産の砂岩を使っている。
これはドイツのドレスデンの街並の建て物と同じ。
門の彫刻は、その繊細さから石のレース編みと呼ばれている。
18世紀のフランス革命時にかなり損傷を受け、現在のものは20世紀に修復されたもの。
聖堂の正面のステンドグラスは第二次世界大戦で破壊されたが、1956年に寄贈されたものが設置されている。
街の守護聖人である聖母マリアが描かれている。
マリアの頭上にはヨーロッパを表す星の輪が描かれている。
19世紀に完成した天文時計は高さ18m、毎日12時30分になるとからくり時計が動き出す。