アルバ・ユリアの街で真っ先に目に飛び込んでくるのは旧市街を囲む星形の防壁です。
アルバ・ユリアは2,000年以上の歴史を誇る街で1584年から100年近くの間トランシルバニアの首都となっていた。
アルバ・ユリアとは広い土地という意味です。
13世紀の末にはハンガリー国王のもと、この街でトランシルバニア最初の舞台が上演された。一時、荒廃した時もあったがトランシルバニアを代表する都市としての地位は長い間揺らぎませんでした。
そして1918年にこの街で開かれた国民議会でトランシルバニアとルーマニアの合併が決まったのです。
トランシルバニア地方の建物はほとんどがゴシック様式ですが、アルバ・ユリアにはルネッサンス様式やバロック様式の建物が目立ち独特の雰囲気を創り出しています。
アルバ・ユリアを囲む防壁の長さはおよそ12kmになる。
ルーマニアと合併したトランシルバニアでしたが1940年には北部がハンガリーのものとなりました。
トランシルバニアは いくつもの山脈に囲まれた地域です。その幾重にも連なる山々がこの地方を守る防波堤となっていました。
ごつごつとした岩山、透き通った川、そんな大自然の中にはヨーロッパでは珍しい動植物が繁殖しています。
ルーマニアには歴史的経緯からルーマニア人のほかにハンガリー人やドイツ人が大勢暮しています。
国民の多くはルーマニア正教を信仰していますが、他にカトリックやプロテスタントの信者もいます。
ルーマニアの主な農産物は
小麦、トウモロコシ、ワイン等です。
チャウセスク政権の時代、農業は危機的状況に陥りましたが、革命後は次第に持ち直し農業人口は以前よりも増えています。