父なる川「ライン川」歴史と今を巡る旅
フライブルクからおよそ50分
列車はヨーロッパを代表する温泉の街
バーデン・バーデンに到着
バーデンはドイツ語で入浴するという意味だそうです。
2000年前のローマ時代からある由緒正しい温泉保養地です。
19世紀にはビスマルク、ビクトリア女王、ナポレオン三世、ドフトエフスキー、バルザック、ブラームス等、今に名を残す王公貴族や作家、音楽家も温泉施設に滞在したと言われている。
ヨーロッパでは古くから飲泉法と呼ばれる温泉水を飲む健康法が主流。
入浴するより直接飲む方が効率良く体内にミネラル成分を取り込み、健康に良いとされている。
カラカラ温泉浴場は1984年に出来た施設。総面積900平方メートル、地下2,000m、23ヶ所から湧き出る温泉をフル活用した施設となっている。ガラス張りの巨大な浴場。お湯の温度は32℃~38℃と温め。
フリードリヒス浴場、歴史は最も古く
1877年にさかのぼる。
ここでは17種類の工程によって体温が上下し免疫が上がり、新陳代謝がより活発になる。17施設によって構成されている温浴施設。水浴、温浴、リラクゼーション、マッサージ等で新陳代謝を促す。
シャワーを浴びた後にサウナに入る。
高温と低温の2種類。54℃を15分。次はミストサウナ、こちらも高温と低温の2種類45℃を10分。これ等の工程を経てから温泉に入る。38℃と温め、ドイツではこれが普通の温度だそうです。
バーデン・バーデンでは温泉入浴の他にカジノが有り、此処は250年の歴史を持つドイツ最古のカジノ、入場料は3ユーロ、もちろんドレスコードがある。
上流階級の社交場として君臨していたことを物語っている。
中には150年以上前から変わらないルーレットも有り、現在でも実際に使われている。
バーデン・バーデンから最終目的地フランクフルトに向います。
フランクフルト中央駅はヨーロッパ最大級のターミナル駅で一日の乗降者数は約35万人、これはドイツの鉄道では最も多い数です。
鉄道が開通した頃は各国の行き先別にそれぞれの駅が置かれ分かれていたが、それを1880年に一つの駅に統合してフランクフルト中央駅になった。
フランクフルトの人口は約68万人、ドイツではベルリンに次ぐ第二の大きさ。
旧オペラ座、1880年に建設され1944年に空爆によって廃墟となったが1981年に再建され、外部は忠実に再現されたが、内部は従来の歌劇場としてではなく、多目的なコンサートホールへと生まれ変わった。
ライン川の支流マイン川の川沿いに大きく発展するフランクフルトはドイツの商業、金融の中心の街として発展しているが、この近くには古くからの建物も多く残っている。
現在と過去が共存する街フランクフルト、ヨーロッパの昔と今を一度に体験出来る街でもある。
フランクフルト大聖堂
13世紀から15世紀にかけて建設された。
その近くには市庁舎や大戦の爆撃を免れたニコライ教会等が建ち並ぶ。
ドイツはサッカー⚽が盛んな国、街ではサッカーをしている光景をよく見かける。髙原や稲本が在籍していたクラブチーム、アイントラファト・フランクフルト。女子サッカーも盛んで1990年には女子のプロリーグが発足した。
この写真の子達は高校生以下のチームで皆、プロ選手になる事を目指して練習に励んでいる。
ドイツの今を走り続ける中世の時代から伝わる歴史ある街、フランクフルト。
現在と過去が融合した街、これからのヨーロッパの姿が此処には有りました。