ルセロス広場から地下に向かうとルセロス駅がある。
ここから先は「トラム・トレイン」で旅を続ける。
路面電車を一般の鉄道路線上で走らせる。最高速度は時速100kmを誇る。
ビジャホジョサ駅
ヨーロッパ各地からの移住者や長期滞在者も多く、一年中リゾートを楽しんでいる人達で賑わっている。
降り注ぐ光、くっきり浮かび上がる陰、そのコントラストが美しい。
ビジャホジョサの町並み、色とりどりの家が建ち並び、まるでお伽の国のような可愛らしい家が目👀を楽しませてくれる。
ベニドーム駅
海沿いの街「ベニドーム」
海岸沿いにはホテルが多く建ち並び、海外からの観光客が多く訪れる。
岬付近の旧市街は細い石畳みの道で、遠い昔のイスラムの風情が漂います。
此処から先、終着駅デニア迄はディーゼルエンジンの列車に乗り換えます。
エル・カステル・デ・グアダレスト
アリカンテ県東北部の山地にある人口200人にも満たない村に訪れる観光客は年間200万人、その訳は断崖絶壁に建つ村の特異な佇まいにある。
村は二つの区域からなり一方は生活住居、一方は村を守る城、1020年に728mの岩の上に築かれた城、城の周囲に張り巡らされた城壁は今では民家の壁となり人々の暮らしを支えている。
ベニドームから約80分、今回の旅の終着駅デニアに到着。
商業で栄えた裕福な街として知られ、19世紀に至るまでは流通業で繁栄し、20世紀に入ると玩具産業が街を支える柱となった。
街一番のポイントはデニア城。1604年に創立されたラス・アグスティナス修道院。
村役場広場の近くに縁してして建つ聖アスシオン教会は18世紀の戦争の被害を受け、1939年に再建された。
聖アントニオ教会は修道院として建つ。
玩具産業で栄えた為、玩具博物館が有る。ここは使われなくなった駅舎を利用して1904年〜1960年迄の膨大なおもちゃを集めて展示している。
デニアでは当初、ブリキのみのおもちゃだったが木工製、メタル加工品などを経て来たが、1920年代の木製の玩具はデニア玩具として有名になった。
旅の終りに訪れたのは街を囲む山の一つモンゴー山に有るモンゴー自然公園。
デニアの豊かな自然と生態系は街の大切な観光資源の一つ。
情熱の国スペイン
白い海岸コスタ・ブランカ
次の駅迄あと少し、降りる準備ももどかしく車窓の先へと想いを馳せるひととき、町に降り立てば目に映る物全ての色は光の中で踊り、陰のもとでくつろいでいます。
光と陰は決して溶け合うことは無く、互いを引き立てながら人々の暮らしに鮮やかな舞台を用意してきました。
エルチェの貴婦人も露地裏の少年もフラメンコの少女達も、この旅が教えてくれた光と陰の子供です。
そこには紛れもなくスペインの豊かな歴史と眩しい未来が有る。