アドリア海沿岸にやってきました。
イタリア半島のほぼ真ん中にある「ウンブリア州」にやってきました。
切立った崖の上に広がっているのは「オルヴィエート」の町です。
元々は古代エトルリア人が此処に住み始め、13世紀以降キリスト教にとって重要な場所として発展してきました。
町の一角に「ドゥオーモ」が見えてきました。
オルヴィエートのドゥオーモはミラノ、シェナのものと並ぶイタリア三大ゴシック建築に数えられています。
鮮やかなモザイク模様と手の込んだ彫刻が施されています。延べ250人にも及ぶモザイク師や彫刻家の手によって造られた傑作です。
石畳の道を歩く人がいます。長閑で穏やかな雰囲気が漂っています。
此の町には古くから職人の手仕事の伝統があり、今も通りには数々の手作り商品を売る店が並んでいます。
中でも子供達に大人気と言う木の玩具を作っている店があるそうです。
それが100年以上の伝統を持つこちらの「ミケランジェリ」です。
オルヴィエートの周囲の崖と城壁を見てみましょう。
町全体が大きな岩の上に出来ている事がわかります。
実は此の岩の中、オルヴィエートのアンダーグラウンドとして迷路が張り巡らされているのだそうです。
トスカーナ州にやってきました。
小高い丘の中に町が見えてきました。「シェナ」です。
シェナ色と言われる煉瓦色のものがありますが、それは此のシェナで取れる土の色です。
赤土を焼いて瓦にしたので茶色の屋根の町並みが出来ました。
緩やか丘の傾斜に沿って中世の町並みが残っています。
町のシンボル「ドゥオーモ」です。
オルヴィエートのものに負けないくらい長い時間をかけて様々な彫刻が施されたものが残されています。
12世紀に着工し、200年以上かけて14世紀末に完成したそうです。
白と黒の色の旗はシェナのもので
その色はシェナのシンボルカラーだそうです。
町の中に大きな広場が見えてきました。扇形が特徴のカンポ広場です。
この広場で「パリオ」と言う祭りが開かれます。
およそ700年前に区分されたシェナの各地区が伝統をパレード等で華やかさを競い合いました。クライマックスは広場を周回する競馬です。
シェナ色の建物が並ぶ街角、旧市街の一角に200年以上前は鍛冶屋だったというアンティークショップが有ります。「ブロッキ」という店です。その中、洞窟のような薄暗い部屋の工房で鍛冶工作をする職人さんがいわく
「オリンピックと違ってパリオでは優勝しなくては駄目なんで、何でも金メダルです。二着なんてとてつもない恥で銀メダルなんてありません」だそうです。