ミディ運河と山頂の城塞
パラヴァ・レ・フロ
夏のヴァカンスと言えば南フランスのリゾート地、この時期の内陸部はどんな様子でしょう?
「ヘジェ」の町、高台に建つ大きな建物は「サン・ナゼール大聖堂」ヘジェのシンボル。
アルノ川に架かる橋、沢山架かっていますね!
一番端の橋は水路になっていますね。これは「ミディ運河」です。世界遺産にも登録されています。全長は240kmに及びます。
造られたのは17世紀、「セート」から「トウルーズ」まで。地中海と大西洋を結ぶ為のものでした。30年近い歳月をかけて完成したそうです。
これにより南フランスの交易は飛躍的に発展したといいます。
大西洋側の「ボルドー」もこの運河の恩恵に預かりました。かくしてワインの輸送が可能になり、その生産量が格段に増えたのです。
7つの水門により運河の高低差を調整している。
高低差は21mに及びます。
この舟は水路の高い方へ移ろうとしている様子です。
所要時間は約1時間
この運河建設の計画をたてたのは徴税吏員「ピエール=ポール・リケ」(1609〜1680)運河の完成を見ることなく、この世を去りました。
運河を離れて内陸部を進むと・・・・・なんだろう?
これ?巨大なミステリーサークル?実はこれ、れっきとした畑です。外周の円の直径は5km、元々此処は沼だったそうです。
ミディ運河を離れて南の方へ向かってみます。
葡萄畑の向こうに街が見えてきました。
「カルカッソンヌ」です。
ヨーロッパ最大級を誇る城塞都市、二重に築かれた石の城壁は3kmに亘って取り囲まれています。
11世紀に建てられた「コンタル城」争いが有る度に城壁が増築され12世紀になる頃には難攻不落と言われるようになった。
城壁に囲まれ歴史を刻む建物「サン・ナゼール大聖堂」は1096年に建造されたロマネスク様式とゴシック様式の二つの様式を合わせ持ち
十字軍の拠点ともなった。
まるで時が止まったかの様な城塞都市「カルカッソンヌ」です。