イタリア・アッピア街道を行く。❶
帝国の記憶を辿る600km
かつて栄華を誇ったローマ帝国
イタリアには各地にその名残が刻まれています。
国家システムを作り上げ、貨幣経済を発展させ各地へと展開する為、ローマからの街道を整備した。
永遠の都ローマを出発した道はアルザスを経て地中海を渡り、遥かアフリカまで連なった。
全ての道はローマに通じる。
ローマ帝国千年の栄華は1本の道から始まった。
街道の女王と言われたアッピア街道。ここからローマ街道の歴史は始まった。
首都ローマから出発した道は延長600km、各地に様々なドラマを生み出した。
7つの丘に囲まれた街ローマが大帝国への扉を開いたのは紀元前6世紀
選挙で任命された司政官が統治するようになったのは共和制が始まってからであった。
紀元前3世紀、ローマはイタリア半島を統一し、それからおよそ200年後、アウグストゥスが最初の皇帝になり、黒海からサハラ砂漠、スペインからトルコへと領土を拡大した。
ローマ人が創造した3つの傑作は
❶街道❷上水道❸下水道
ローマ市街には巨大な水道橋が造られた。それは新鮮な水を運び、伝染病の蔓延を防ぐ為でもあった。
「アッピア水道」
水道橋の傾斜は1mにつき1mm、水を流し続けることで清潔さを保つ事であった。
郊外からローマ市内に轢かれた水道は11本、紀元前144年に設置された水道は今ローマに豊かな水を運んでいる。