ポルトガルには人をもてなし休息してもらう、と言う意味の「ポサーダ」と言う国営ホテルがある 。
ポサーダは歴史的建造物を改装した国営ホテルです。
ドウロ川を眺めるこの「ソラール・ダ・レーデ」はもともと貴族の館であった。
貴族の夏の別荘として使用されていたこのポサーダは見事な調度品が使われ訪れる人の心を癒やしてくれる。
敷地内には葡萄園がある。ドウロ川上流にある葡萄園が連なる風景は世界遺産に指定されている。
此処で収穫された葡萄はポサーダのワインセラーに運ばれポルトワインと国内 で消費される事の多いケーブワインが造られる。
ポルトワインは通常のワインとは違い発酵段階でブランデーを加える。
ブランデーが発酵を止め、甘味が強く、アルコール分の高いワインとなる。
通常のワインは最後まで発酵させるのでアルコール分を低く食事に合う。
ポルトガルワインは長期保存が可能なアルコール強化ワイン。
白ワインは冷やして食前酒として飲まれる。
一年間樽で貯蔵し、色は金色で甘味が強く桃のような香りがする。
ポルトのルビーと呼ばれるワインは樽で3年間貯蔵する。
風味は若い赤ワインに似ていて特にチョコレートケーキと良く合う。
ポルトのタウニーと呼ばれるワインは食前・食後酒のどちらでも飲む事が出来る。ドライフルーツと木の香りがする。
樽で5年間貯蔵される。
次はペソ・ダ・レグアに向います。
ドウロ川沿いに鉄道が開通したのは1880年、鉄道が轢かれる前は川をラベイロの帆船が行き交いポルトのワインを運んでいた。
レグアはラベイロの中継点として古くから発展してきた。
レグアでは5月から10月末までの毎週末、蒸気機関車がレグアとトーアの21路間を結ぶ1920年式のドイツ製蒸気機関車が観光客に人気となっている。
レグアの町にあるカーサ・ド・ドウロはそれまで過酷な労働条件を強いられていた。
当時のワイン農家の待遇改善と品質管理を求めて1932年、初の組合組織の集会場として造られた。
建物内部の正面に飾られたステンドグラスにはワイン製造に従事する人びとの姿が描かれている。
ドウロ川近くの小さな町「ラメーゴ」はポルトガル初の国会が開かれた事でも有名なこの町は商業的、宗教的に重要な拠点として発展してきた。
大司教が代々暮らしたラメーゴ、大司教の館は現在、美術館として利用されている。
686段の階段を登った所にある聖女レメーデイオス教会は1771年に完成したエレガントなバロック様式の建築です。
さあ、次はレグアからビニャーオへと出発です。