ケンケンの夢飛行

シッペイです。性別-男。特徴-食いしん坊。趣味-街めぐり、スポーツ観戦。誕生日1月20日。友達のジュビロ君。仕事は市やチームのPR☺

スペイン(ラ・マンチャ地方)❸

ソクエジャモス駅

人口14,000人の町、ソクエジャモスは13世紀に麦と葡萄畑を作れば免税になるという法令に促され、以後、数世紀に亘って葡萄栽培が盛んになっていった。

当時、村は川の近くにあったが16世紀以降天候の変化により雨量が増え浸水の被害が出始めた。

18世紀初頭、人々は病気の蔓延等を避ける為、標高の高い 現在の場所へと引っ越した。

聖ロレート礼拝堂

一年に一度五月中旬に行われるサン・イシドロの祭り

首都マドリッドの守護神「イシドロ」は農民の守護神でもある。

ソクエジャモス駅から約50分、アルバセテ・ロス・ジャノス駅に到着。

線路幅自動変換システムがある。

スペインでは線路幅の狭い、広いに拘わらず自由に乗り継がれる車幅を変換するシステムがある。

在来線は1,668mmの広軌幅、高速新線やヨーロッパ諸国の線路幅は1,435mmの標準軌道。

これらに対応する為、線路幅に対応する線路幅可変車輌を採用している。

アラビア語で平原と言う意味を持つアルバセテ。町はイスラム教徒のムーア人が造り、其の後13世紀には激しい戦いの末、キリスト教徒勢力が勝利を収めた。

15世紀には織物産業や刃物製造業が発達した。特に刃物は名産品として名を知られるようになった。

ハサミ、ペン、ナイフ等を次々に作り出していった。

18世紀がアルバセテ刃物の黄金期であった。刃物職人も現れ、ヨーロッパに広く知れ渡っていった。

19世紀に鉄道が開通すると駅にも刃物売りが現れるようになった。

アルバセテのナイフの特徴は開いた時、刃が閉じないように固定される点。

アルバセテ刃物博物館

ロダーレスの小路、1925年に建設されたショッピングギャラリーと住居の店

サン・ファン・バウティスタ大聖堂

1515年に建設され完成は400年以上を経て1959年で僅か半世紀前の事である。

旅の終りに訪れたのはアルバセテ近郊のチンチージャ・デ・モンテアラゴン

丘には15世紀の古城が佇んでいる。

保存状態の良い中世の街並みが残っている。

エバス・デ・アルファレロはかつて洞窟の住居、現在はホテルとして営業し昔の生活を体験出来るようにしている。

ドン・キホーテの物語に導かれて訪れたスペイン・ラ・マンチャ

渇いた大地を吹き抜ける風が遥かな時の流れを越え丘の上の風車を回し、その土地で生きる男達は大地に根を張る風車のように、優しく、たくましく、穏やかな微笑みを絶やさない、其の笑顔に触れた旅人は ラ・マンチャの風を背に受けて次の街へと旅立って行くことでしょう。