マドリッドから約50分アランフェス駅に到着。
渇いた広野に広がるスペイン中部に於いては珍しく、緑豊かな町アランフェス。
此処はタホ川の恩恵を受けた、潤いの有る町。
かつてはスペイン王家の保養地で一般の人は土地を手にする事は出来なかった。
16世紀スペイン帝国最盛期の国王フェリペ2世の命により建設されたアランフェスの王宮。
王宮とその庭園はアランフェスの文化的景観として世界遺産に登録されている
庭園には世界様々な地域から運ばれた植物が植えられ緑豊かな庭園となっている。
スペインが大航海時代、いかに世界に広く活躍していたかを物語っている。
古くから苺生産で有名なアランフェスだが、今では「クレソン」と呼ばれる実の大粒なイチゴ🍓が主流になっている。
古くからのアランフェス品種は小粒なもので、今では貴重な存在となっている。
1970年代、小麦栽培に対して国から奨励金が支払われるようになり、今迄のイチゴ農家が安定した小麦やアスパラガスの生産に主力を置くようになった。
今ではアスパラガスも主力生産品として出荷され、知られるようになった。
アランフェスから約1時間、列車はアルカサル・デ・サン・ファン駅に到着。
マドリッドから約150キロにあるアルカサル・デ・サンファンは人口32,000人
19世紀半ばからマドリッドとレバンテ地方やアンダルシア地方への交通の要衝だった。
この町はドン・キホーテの作者セルバンテスの生地とも言われている。
家が有ったとされる場所には其の事を示す陶器のプレートが有る。
ミゲル・デ・セルバンテスが生誕と書かれている。
サンタ・マリア教会はセルバンテスが洗礼を受けたと伝えられています。
イダルゴの家、博物館にはレプリカの品が展示されている。
洗礼記録のレプリカには1758年とされ、王室の記録係が記したとされているが、これには諸説あり今でも議論が続けられている。
ラ・マンチャのバルコニーと呼ばれる
モタ・デル・クエルボ
高台にはラ・マンチャを代表する白い風車が建ち並んでいる。
ラ・マンチャの特産品として忘れてはならないのが羊🐑の練乳だけで造るスペインを代表するチーズで知名度を誇っている。濃厚で甘味があるのが特徴。
それでは次の駅に向います。