ブリュッセルに戻って来た。
毎年7月初旬にグランプラスで「オメガング」と呼ばれるベルギー最大級の祭りが繰り広げられる。
「オメガング」とはぐるりと歩く🚶♂️という意味。
中世にタイムスリップしたかのような豪華絢爛な錦絵巻のような祭典が始まるのは夜9時。
16世紀この地の統治者だったハプスブルグ家の神聖ローマ皇帝、カール5世が皇太子を連れて、この地を訪れた時、市民が歓迎を込めて行った行列に由来する。
開始時刻近くになると市民が当時の装束を身に着けて集まって来る。
広場で貴族に扮しているのは本物のベルギー貴族の人達。子供達は後を継ぐ将来の貴族。
総勢1,400人程が出場する。
カール5世が馬車で入場して来る(カール5世は現在のベルギーで生まれている)ハプスブルグ家の支配地域が広いので生まれ故郷にはほとんど留まる事はなかったが、高年、長男のフェリペをネーデルランド(オランダ)の君主とし、その儀式を1549年ブリュッセルで行った。
その歴史を再現した祭りとなっている。
カール5世を演じているのは本物の公爵。
フェリペ2世も本物の貴族。
祭りもクライマックスになるとギルドの親方達も出てきて、中には3mにもなる竹馬に乗った軍団が出てくる。竹馬文化は14世紀から続く伝統を誇る。
竹馬騎馬戦が開始される。
竹馬に乗ったまま相手を竹馬から落とす。
この祭りが貴族同志の社交場ともなっていて、此所で知り合って結婚に至る貴族もいるそうです。