午後は晴れてきて青空が出てきた。暑くなってきた。
古来より中国には天帝を祭る土蔵の露台、檀という構造物があった。
北京では故宮を中心とする東西南北に天、地、月、日を祭る檀が築かれていた。
南側に築かれたのが、現在も残っている天檀である。
明代の永楽18年(1420年)に創建され、清代の乾隆16年(1751年)に拡張。
その後、焼失、再建を経ているが、乾隆帝時代の様式が今に伝わっている歴史的な遺構である。
明、清代にわたり、皇帝は年に二度、天檀に行幸した。
ここで皇帝は正月には五穀豊穣を、冬至には一年の出来事を天帝に報告する儀式を行った。
祈年殿
歴代皇帝が正月に五穀豊穣を祈った場所。
天檀の建物の中で一番目立つのがこの祈年殿。
建物正面には故宮の保和殿北側にあるような雲竜の石彫の階段が設けられている。
明代に創建されたが、現在の建物は清代の1896年に再建されたもの。
中国に現存する重要な建造には釘が一本も使われていない。
藍色瑠璃瓦葺きの三層の丸屋根を持つ美しく風格のある姿が特徴。
皇穹宇(こうきゅうう)
皇帝の祖先の位牌を安置。
皇穹宇を半円状に回音壁が囲む。
壁に向かってたてた音や話したりする声が、壁伝いに姿が見えない離れた場所にいても鮮明に聞こえる不思議な壁。
圜丘
皇帝が毎年行った冬至の儀式の舞台。
天檀の敷地内で最も目立たない建造物だが、かつては最も重要度の高かったもの。
白石造りの3層の基檀の上にある丸い台で、歴代皇帝は毎年冬至にここに詣で、一年の出来事を報告し、天帝を祭る儀式を執り行った。
天檀ならではの儀式が開催された場であった。
台上中央には天心石と呼ばれる石が置かれ、その周囲は天を象徴する9の倍数の石が敷き詰められている。
丸い形が天のシンボルであり、基檀の層の3が天を表すのと併せて、全体が天の象徴となっている。
天檀の宇宙観
天檀は古代中国の宇宙観が詰まった場所。
まず皇穹宇や祈年殿の屋根の丸い形は天を象徴する。そしてこれらの建物が乗っている3層の基檀の3という数字に注目。
中国伝来の陰陽説では奇数は陽数、偶数は陰数という。
陽数の3はこれも天を象徴する。圜丘の敷石は中央の石のすぐ周りが9個、その次は18個と9の倍数。
9は一桁の陽数の極まった数字で天を象徴している。
回廊のところでは、カセットテープによるカラオケ🎤🎶でダンス💃をしていました。
カラオケといえば日本🗾‼️
曲は「北国の春」であった。飛び込みで歌ってみたかった。
共産主義国家とは思えないくらいのなごやかな雰囲気があった。
夕食は定番の中華料理を食し、その後、前日と違った「北京雑技団」の演技を観賞してホテルへ帰ったのは21時30分であった。