ケンケンの夢飛行

シッペイです。性別-男。特徴-食いしん坊。趣味-街めぐり、スポーツ観戦。誕生日1月20日。友達のジュビロ君。仕事は市やチームのPR☺

南フランス❽

カマルグ湿原の自然と絶景

地中海から60km程内陸部へ入った平野部、ゆったりとローヌ川が流れています。

川沿いの街「アビニョン」が眼下に迫ってきました。

此の街は旧市街が城壁でスッポリと囲まれている。

街を見守るマリア像、教会の隣に建つ巨大な建物は世界遺産に登録されている法王庁宮殿。

カトリック教会の長い歴史の中で一度だけローマ法王がフランスに居住したことがある。それが此の宮殿だった。

1309年から1377年にかけての事です。此の間「アビニョン」はキリスト教世界の中心だったということです。

ローヌ川に架かる橋、途中で切れている。人々が親しみを込めて呼ぶ「アビニョンの橋の上で」の歌で有名なアビニョン橋です。正式には「サン・ヴネゼ橋」です。12世紀に建てられたのですが17世紀、川の氾濫で壊れて以来、ずっと修復が行われていないそうです。

フランスを縫うようにして流れるローヌ川、フランス🇫🇷屈指の大河です。

川の流れに寄り沿うように街が造られ歴史を紡いできた。

川の流れに沿って地中海を目指します。

「タラスコン」が見えてきました。此処も中世の面影を色濃く残す街です。そして「アルル」が有ります。

ローマ時代の遺跡が訪れる者をタイムスリップさせます。アルルの少し下流からローヌ川は壮大な湿原地帯を形成しながら地中海へと注ぎます。

左に見えているのがローヌ川、これでもデルタ地帯のほんの一部が見えているだけ。あちこちが水に湿っているようです。

「カマルグ湿原地帯」長い年月をかけてローヌ川が運んだ土砂が10万ヘクタール

に及ぶ大湿原地帯を形成した。

 

南フランス❼

レ・ボー・ドゥ・プロバンス

450人程が暮す小さな村

「サントン人形」南フランス発祥でクリスマスの贈り物に使われる事が多い。

かって、此の地はレ・ボー家が治めていた要塞基地であった。

中世南フランスで絶大な勢力を誇り、宮廷文化の花を開かせていた。しかし、名門レ・ボー家も15世紀に途絶えてしまいます。

 

難攻不落と言われた城塞もルイ13世によって破壊されてしまいました。

栄華を極め4,000人が暮らした村も今では人口が1/10となっています。

「サン・レミ・ドゥ・プロバンス

縄文時代の遺跡「ダラヌム遺跡」1921年に始まった発掘作業は100年以上経った今も続けられている。

オリーブ畑が見えてきました。

「モンマジュール修道院

ロマネスク様式の建築

此処は肥沃な土地柄で税収も多く、プロバンス最大級の規模を誇っていたが18世紀フランス革命で途絶えた。

「アルルの街」の円形闘技場、直径は136mフランス最大の闘技場

アルルはローマ時代、ローヌ川の港町として拓かれた町であった。その為、市街にはローマ時代の遺跡が数多く残されている。円形闘技場は1世紀末の建造で2万人を収容出来る。

並んで古代劇場がある。1万人を収容出来る客席で音響を考慮する造りとなっている。その舞台は今では数本の石柱が残るのみ。「カフェ・ヴァン・ゴッホ

1883年にゴッホはアルルに来た

ゴッホが見た「跳ね橋」「夜のカフェテラス」「アルルの病院の中庭

アルルでゴッホは僅か1年の間に300点の絵を描いた。

 

南フランス❻

ローヌ川の全長812km、アルプスを源流とし南フランスを下り地中海に注ぐ大河です。

鉄道が発達するまでは此の川はフランスの物資を北から南へ南から北へと運ぶ大動脈であった。

昔ワインが初めて持ち込まれたのがマルセイユで其処から上流地域に広がっていったのもローヌ川のおかげであった。

葡萄畑が広がっています。

起源前600年頃には既に葡萄の栽培が行われていたというローヌ川流域。

ローヌ川の支流ガルロン川

ポン・デュ・ガール

ローマ時代の建造物で1985年世界遺産に登録された。

完成したのは諸説有り、紀元50年頃とも紀元前とも言われている。

水を運ぶ為の水道橋、高さ48m、橋の最上部を流れていたが現在は使われていない。水源から目的地までの距離は約50km、その間の高低差は僅か12mしかない。

建築技術の高さが伺える。40m進む毎に1cmの落差を付ける。橋は石づくりで最大6トンの石を積み挙げて造られた。最上部の幅は3m

「サン・プリヴァ城」

11世紀に建てられた由緒ある城でフランス式の庭園とイギリス式の庭園が四季を色どります。

アンリ4世など歴史に登場する人物が滞在したこともあるそうです。

今は個人の所有となっているが一般公開もされている。

「タラスコン」教会と並行してタラスコン城が建っている。ゴシック様式ルネサンス様式を合わせ持つ。

ローヌ川を挟んで向こうに広がるのが「ボケール」の町ボケール城跡、中世此の町はフランス王室の配下にあった。一方、対岸のタラスコンはプロバンス伯爵領であった。

 

 

南フランス❺

フランス・プロバンスの大峡谷と紺碧の海

コート・ダ・ジュール

日本語で言うなら「紺碧海岸」

コート・ダ・ジュールは200km続く

イエール諸島・・・・ポルクロール島

港・・・・サン・トロペ

昔は小さな漁村だったが一躍有名にしたのは女優のブリジット・バルドーで「サン・トロペのお嬢さん」

今では南フランスで一番賑わっている港町と言われている。

レストラン「ラ・ペスキエール=ル・マザグラン」

「カシ」・・・・・・「ラ・シオタ」(世界で初めて映画が上映された町)

1895年の事

辺り一帯は石灰岩で形成されている。降り注ぐ雨が長い年月をかけて岩を浸食させ、このような形になった。

「ヴェルドン峡谷」29km続いている。

「サントクロワ湖」はダムの建設によってできた。

湖畔の町「レ・サル・シェル・ヴェルトン」湖底に没んだ町の人々は1974年に此処に移住した。

「サント・クロワ・デュ・ヴェルドン」16世紀から続く建物も残されている。

典型的なプロバンスの家が建ち並ぶ

「葡萄畑」が広がっている。

「リュベロン」「アンスイ」オリーブや葡萄畑に囲まれたフランスの最も美しい村の一つに数えられている町、「アンスイ城」10世紀に城塞として建てられたが12世紀以降、名門家によって受け継がれてきた。

現在は住民の手で守られている。

1000年の時を経ても尚、原型を留める村の風景。

16世紀に造られた運河「クラポンヌ運河」

「サロン・ドゥ・プロバンス」は15世紀から続くオリーブオイルの生産で発展してきた。大通りを挟んで左側が新市街、右側が緑が多い旧市街。

街の中心に位置する大きな建物は「ランペリ城」10世紀に建てられた。

煙突の建つ工場は創業1900年の「石鹸」工場、観光客も多く立ち寄り「大きな石鹸」と呼ばれる製品を購入して行く。

マルセイユ石鹸はオリーブオイルを使った100%天然の石鹸。100年以上変わらぬ製法で作られいる。

「ロクファヴール水道橋」

1849年に造られたロマンチック様式、30km先のマルセイユまで水が運ばれている。

「サント・ヴィクトワール山」セザンヌは晩年になってから、この山を描き続けた。

130年以上前に建てられた十字架

マルセイユ」南フランスに於ける商工業の中心地。

小さな島は「イフ島」かつては受刑者の収監場として使われていた。

街のシンボル「ノートルダム・ドゥ・ラ・カルド大聖堂」

ヨーロッパ空中散歩(南フランス❹)

プロバンス特有の赤い瓦の屋根が見えてきました。

「グラース」です。

中世から皮細工が盛んだったグラース。16世紀「皮の匂い」を消す為に特別な手袋を売り出しました。

その事がきっかけで、この街は香水発祥の地とも成りました。

古びた煙突が建つ工場🏭

ここは香水工場です。此の工場の創業は1900年代初頭で、香水の素となる香料を作っています。これは地元で採れた「ジャスミン」の花。

此の街では千人に一人が香水の仕事に就いている。

丘に近づいた瞬間、豊かな香りを実感できます。

グラースにしかない香りです。高台に広がるジャスミン畑、シャネル等の世界で有名な企業等もこぞってここに工場を造り最高級の香水を作り続けています。

香水の香りを蒸気にして流す通りがある。

独自に調合した特殊な香水だけを扱っている店

世界中に幸せの香りを届けている街、グラースです。

 

 

高さ184mの岩山の上に教会⛪が在ります。その麓に広がるのは「カステラーヌ」

人口およそ1500人、1815年

地中海のエルバ島に幽閉されていたナポレオンはコート・ダ・ジュールの海岸に上陸、ナポレオンは400人余りの兵士を伴いパリに向います。川の右側のナポレオン街道と呼ばれている道を使って❢

現在はカンヌからグルノーブルまでの350kmをナポレオン街道と呼ばれています。

コート・ダ・ジュールの東の端に位置する「マントン」イタリアとの国境の街

太陽の街「マントン」漁業と温暖な気候を生かした柑橘栽培の盛んな所。

今では美しい海岸線も魅力の一つです。

 

モナコ大公によって建てられた「サン・ミッシェル教会」丘の上から海水浴客を見守っています。

海岸の城塞に「ジャン・コクトー美術館」が在ります。60歳を迎えた頃コクトーは、ここマントンで新たな創作活動を始めた。

美術館も造った。

入口を飾るのは彼の代表作でもある「モザイク画」地中海の波で揉まれた小石が使われている。

市庁舎の中にもコクトーの傑作が残されている。

「婚礼の間」年間60組ものカップルが式を挙げている。

マントンにはもう一つ見どころがあります。山の斜面に緑の畑が見えてきました。そこに実っているのはレモンです。フランスで生産されるレモンの半分以上が此のマントンで作られています。

レモンを扱う店が軒を連ねます。

レモンとハーブを混ぜたミネラルウォーターが人気

レモンを使ったレモンタルトが自慢だそうです。

店毎に味が違うそうです。

マントンのレモンは他と比べて酸味が少なく非常に甘味が強い。皮にはアロマオイルがタップリ含まれている。

コバルトブルーの海、鮮やかなグリーンの山あい、鳥になって大空を散歩すれば見えない世界が見えてくる。

ヨーロッパ空中散歩(南フランス🇫🇷➌)

再び空へ❢

見えてきたのは「ボーリュー・シュルメール

フランスで最も温暖な街として知られ「小さなアフリカ」と呼ばれている。又此の場所はフランスで不動産が一番高い街でもあります。

王族や旧貴族が別荘を構えている事でも知られる。

さて、王族といえば「モナコ」です。ニースから東に10km、そこは本物のセレブが競う高級リゾート地「モナコ公国」幅僅か3km程のスペースに色とりどりの瀟洒な高級アパートが建ち並んでいます。

ハリウッド女優「グレース・ケリー」が王妃となった事でも有名。

地中海に突き出た岩山の上は旧市街モナコ歴史発祥の地です。人々は親しみを込めて「ロシェ」(岩山)と呼んでいます。モナコといえば公道を使ってのF1グランプリ、毎年5月F1エンジンの音で賑わいます。

さて次は南フランスの田園風景を見に行きましょう。

オリーブ畑や果樹園に囲まれた「ルールマラン」ここもフランスの最も美しい村に選ばれています。

この村を愛した作家がいます。ノーベル賞作家の「アルベール・カミユ」です。

パリとの往復生活でしたが交通事故で亡くなります。

そしてカミユの墓が此の村に造られました。

村の端っこに城が在ります。15〜16世紀にかけて造られた「ルールマラン城」

ルネサンス様式の建物です。内部を見学出来るようになっています。

 

 

 

 

 

 

ヨーロッパ空中散歩(南フランス🇫🇷➋)

カンヌ・ニース

いよいよ、コート・ダ・ジュールの美しい街へと向かってみましょう。

やって来たのは「カンヌ」毎年、国際映画祭が開かれ世界中のセレブ達が集う事で知られています。

沢山のヨットやクルーザーが紺碧の海に浮かんでいます。

入江に造られた「アンティーブ」の街、ここは画家「ピカソ」が愛した街、海沿いに17世紀此の地域で勢力を誇っていた「グリマルディ家」の城塞グリマルディ城が在ります。ピカソはここをアトリエにして沢山の作品造りに没頭しました。

「アンティーブ・ピカソ美術館」その大半を市に寄付し、今はピカソ美術館になっている。

 

次にやって来たのは南フランス・コート・ダ・ジュールの中心地「ニース」の街です。

19世紀以降貴族達を虜にしてきたニース、今では世界中のセレブがこぞって訪れる高級リゾート地と成りました。オレンジ色の屋根とブルーの海のコントラストがとても綺麗な街並みです。

海辺の中程、赤茶色のドームを頂く重厚な建物が目を惹きます。1913年に開業した5つ星ホテル「ネグレスコ」です。

此の街の名物といえば花市場、何百種類もの花が目を楽しませてくれます。

此方は最も古い花屋さん、創業は1903年

ニースの代表的な花はカーネーションミモザ、ニースは特にカーネーションの本場です。地中海原産のカーネーション、19世紀イギリスの貴族達がカーネーションをイギリスに持ち帰ったところ、大評判となり以来、花市場はニースに欠かせない場所となった。